TOPページ > メジャーな占い解説 > 高島暦~相場との相性
年の瀬も押し迫ったころ、毎年高島暦の分厚い冊子を目にします。
新聞屋さんが集金のときに置いていってくれると今年もいよいよあと少しだなぁと実感する方は少なくないのではないでしょうか。
どの家でも見かける日本の冬の風物詩の一つといえるでしょう。
高島暦とは、吉凶を占うときに五行説の基本である木星、火星、土星、金星、水星の5つの星と白、黒、碧(青)、緑、黄、赤、紫の7つの色を組み合わせて9つの星回りを示す暦で、暦に基づいた占いをするときの基本となるものです。
運勢の他に六曜(仏滅や大安など)も記載されているため何かと便利で重宝している家庭も多いのではないでしょうか。
高島暦には星回りごとにその年の特徴的な運勢を白丸に締める黒い部分の大きさなどで現し、そのコメントがことわざやイラストなどで書き添えられていることが一般的です。
星のめぐりはパーソナルなものですので、高島暦で表されるものはごく代表的で一般的な運勢ですが、最近ではこれを株や為替など、相場の先行きを占うのに使ったりすることもあるようです。
昔から相場と占いは切っても切れない関係にありましたが、見通せない未来に漠然とした不安を抱えるようになってきた昨今、文字通り藁にもすがる思いで占いに頼る人もいるのは社会も相場も同じということでしょうか。
実は高島暦には日々の暦の欄に『相場の波動』という一言コメントが添えられています。
そこには月の満ち欠けや方角から見た総合的判断が書かれているのですが、よく当たるといわれる占いの例に漏れず、読み手の解釈によっていろいろな意味に受け取ることができるような書き方がしてあり、高島暦を頼りに売り買いを決めようとする人にとっては実にやきもきさせられます。
特に相場の場合は銘柄や扱う品目の違いによりまさにどうとでも受け取れるため、あくまでも決断に迷ったときの参考程度とした方が無難でしょう。
しかし数年間に『株式市場大観』といわれる月ごとの株価の動向をほぼ的中させたことがありますからあながち参考にならないというわけでもなさそうです。
欧米では星占いで相場の動向を予測しようとする人も少なくないと聞きます。
日本では先ほど書いたとおり、高島暦が株式市場の動向をずばり的中させたこともありますからあながち神頼みの妄想ともいえないように思います。ただ何事も過信しすぎるのは危険!
このようなニュースを聞くたびに、老婆心ながら
「迷ったときの参考程度に留めておいたほうがいいのでは?」
と思ってしまいます。
星のお告げはパーソナルなものですからね!