TOPページ > メジャーな占い解説 > 手相占いとコールドリーディング
夜の繁華街を駅に向かって歩いていると、通りのあちこちに小さな机と行灯を出してじっと座っている占い師さんを見かけます。
その中でも特によく見かけるのが手相占い。
手相占いとは文字通り「手相」、つまり手に刻み込まれた皺を元に占います。
手相占いでは手のひらに刻まれた皺をその場所から生命線、運命線、知能線、感情線、結婚線、財運線、開運線、太陽線の8つに分類して、それぞれの線の特徴を元に運命を鑑定します。
そもそもの起源は紀元前の古代インド、アーリア人によって誕生したといわれているほどの古い占いです。
現在よく見かけるのは西洋の手相占いをベースにしたものですので、欧米のパームリーディングとは共通なのですが、古代インドのものとはずいぶん違ったものになっているといわれています。
また運勢を占うというよりは未来への道筋を示すものと考えたほうがよいのが手相占いの特徴です。
そのため「明日の金運は?」というような短期的な占いには向かず、長期的な動向を見据えるものとされています。
手相とは本来手のひらに刻まれた皺ですから、時間がたてば変わりますし生活環境によっても変わってきますので、占ったときからの自分の未来への道筋を見ることができるとされています。
逆に言えば、現在凶相と言われる不運な手相であったとしても、将来吉相にならないとは限らないので現在が不運な手相であっても悲観することなく、いずれ吉相に変わるとポジティブに考えるようにしたほうがいいでしょう。
さて手相占いに限りませんが、よく当たるといわれる占い師によく見られるのがコールドリーディングと言われる心理テクニックです。
コールドリーディングとは相談者の見た目や何気ない会話から得た情報を元に、占い師が相手のことをよく知っていると思わせるテクニックのことで、占いの他にも警察や情報機関などで使われています。
もちろんコールドリーディング自体は悪いことではなく、よく使われる心理テクニックの一つに過ぎません。
またコールドリーディングにはさまざまな専門書が出版されてはいますが、誰でもできるようなテクニックではありません。
わずかな表情の変化や言葉の端々に垣間見える変化を元に推測していくのですからコールドリーディングの才能は絶対に必要というわけです。
都内のとある繁華街で大人気の手相占いの先生は案外コールドリーディングの達人かもしれませんね。
ちなみに昔、私も酔っ払った勢いで手相を見てもらったことがあります。
結構な値段を取られた割にさっぱり見当違いなことを並べ立て、しかもあれこれ詮索していることが丸分かりの実にお粗末なものでした。
あの占い師は手相もコールドリーディングも未熟だったということでしょうか。
今頃どうしているのでしょうか…、少し気になってしまいます。